五稜3種飲み比べ(北海道 上川大雪酒造)【第490酒】
原料米:函館産彗星・吟風 精米歩合70%(純米) 55%(純米吟醸)
買ったお店 : 越前屋
越前屋の店主様に、五稜純米の生と火入れ飲み比べしてみたほうが良いよとアドバイスを頂いたので
せっかくなので純米吟醸生も入れての3種飲み比べです。
3種飲み比べ
・五稜純米火入れ
香りは穏やかで、わずかにサワークリームのような酸を感じる香り。
味は酸・旨・苦の程よいバランス。
シャープな酸味に少し舌に残る苦味。下支えの旨味。
生よりも大分穏やかで飲みやすい。
・五稜純米生
香りは火入れよりさらに穏やかでシャープな酸を感じる香り。
味は火入れよりも荒い、米臭くはないが野性味のある味わい。
やや酸っぱいと感じるくらいの酸味とフラットな苦味と旨味。
火入れよりパワフルで酸味苦味が強め。
・五稜純米吟醸生
香りは純米より爽やかで酸を感じない。
味は純米より酸味苦味がかなり少ない甘旨な味わい。
上品な甘旨味にわずかな酸味と苦味。
純米の味わいと結構違っていて洗練された味わい。
飲み比べをしてみて
まず一番に感じたことは、それぞれのお酒の味わいが結構違うということです。
特に、なぜ純米の火入れと生がこんなに味が違うのかを考えたのですが、たぶん「タンクや機械の新品特有の匂い」が純米生についているのだと思いました。
これは最近「郷宝」のクラウドファンディングの純米吟醸(造り一発目)を飲んだ時と同じ感じだったので、すべてではなくとも要因の一つであることは間違いないのではと思います。
樽香に似ているのですがそれとは違う、苦味と酸味が出るのがほとんど一緒だった気がします。新品のタンクや機械からなんでこんな香りが出てくるのかは謎ですが・・・
そしてこの新品特有の香りが自分は好きだったりします。荒々しい感じはあるのですが、それほど嫌味のある印象がなく味わい深さにつながる感じがするのです。
ただ、あまり日本酒を飲まない方や舌が敏感な方は好まないのかもしれません。
そして純米吟醸生は純米から上品にアップデートされていて、さすがと言わざるを得ませんでした。
全体的にややクラシカルの味わいで、最近の香りがすごかったり酸味がすごかったりするお酒ではありませんが、日本酒としてレベルが高いと思います。
食中酒としてのポテンシャルが高いですね。
今の所、お米は彗星だけなので比較的スッキリとした味わいのものになっていますが、これから吟風orきたしずくが出来てきたり、
純米吟醸は吟風でした。失礼しました^^;
高専ラボで酵母を開発して使ってみたりしてくると面白そうですし期待が高まります。(高専の教授が発見した菜の花酵母が使われるのかも気になります)